2007年05月21日16時36分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第48回:改憲の 議員ばかりで 国ほろび
5月14日、改憲準備法とも言うべき国民投票法が成立。自民党悲願の憲法改正が実現へ向かっての大いなる一歩を踏み出した。早ければ2011年には改憲、すなわち戦争放棄の9条が破棄されることになるだろう。しかし、この改憲への大きな壁になるかもしれないのが、衆参両院で3分の2以上の賛成を得て、改憲を発議できるかということ。今回、国民投票法を政府与党が強引に決めたことで、民主党との改憲への協力関係にひびが入り、3分の2以上の賛成を得るのが難しくなったとのマスコミの観測がある。だが護憲派の人々よ、そんなマスコミの生ぬるい見方に安心しては駄目。しょせん民主党は第2自民党。党首をはじめ、ほとんどが改憲派だ。それに、平和政党を謳い9条2項をかえることには反対だと言っている公明党だって信用できない。未来への理想もなければ想像力もなく、議員職を続けることが何よりの目的である議員の皆様により、あの「有事法制」の時みたいに、圧倒的多数の賛成で改憲が発議されるだろう。そうなれば時代の気分はもはや改憲!! 国民投票でも過半数が賛成票を投じ、かくて日本は戦争できる「普通の国」になるのである。(橋本勝)
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