2007年05月27日04時20分掲載  無料記事
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クシュネル仏外相がレバノン訪問

 レバノン軍と武装組織「ファタハ・イスラム」との激しい戦闘で難民が続出するレバノンを23日、フランスのベルナール・クシュネル外相が訪問した。クシュネル氏が外相就任後、欧州以外の国を訪問するのは初めてだ。レバノンはフランスの旧植民地で同国への影響力が強い。(及川健二) 
 
 首都ベイルートを訪れたクシュネル氏はシニオラ首相と会談した。フランスが内政混乱の収拾にあたるレバノン政府を支持すると述べ、「前任者のシラク前大統領の時と変わらず、レバノン政府に対していかなる協力も惜しまない」というニコラ・サルコジ新大統領のメッセージを伝えた。 
 
 また、会談でクシュネル外相は「国際社会はテロやその脅威を決して認めない」と述べ、2005年2月に暗殺されたハリリ前首相の事件の真相を究明する国際法廷の設置をフランス政府として国連安全保障理事会で求めていくと約束した。 
 
 首相との会談後、クシュネル氏はハリリ前首相の子息で国会議員のサアド・ハリリ氏とナビハ・ベリ国民議会議長と相次いで会談した。 
 
 クシュネル氏は左派連立政権の下で人道問題担当大臣を務めていた1989年に、レバノン内戦の最中に、同国を訪れ、調査にあたった経験がある。会談を終えたクシュネル氏は記者団に対し、「私がどれだけレバノンに愛着を持っているか皆さんお分かりだと思う」と述べ、今後も外相としてレバノン政府を積極的に支援していく考えを表明した。 


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