2007年06月01日10時41分掲載  無料記事
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国民新党の後藤参院議員が大分選挙区から出馬へ

 「国民新党」の後藤博子・参院議員が今夏の参院選挙での比例区からの出馬を断念し、地元の大分選挙区(定数1)から出馬することを決めた。後藤氏は、2001年参院選で大分選挙区から自民党公認で出馬、30万4830票を獲得し、26万7612票を獲得した現職で「社民党」公認の梶原敬義氏を破り初当選した。しかし、自由民主党の郵政民営化に反対し、2006年6月に亀井静香氏らの後を追い、自民党へ離党届を出し、8月に国民新党に入党していた。(及川健二) 
 
 30日に地元大分市で開いた記者会見では、「自分が出ずに、自民に大分を勝たせるわけにはいかない」「郵政民営化反対など筋を通してきた姿勢が、比例代表では有権者になかなか伝わらない。選挙区で真っ向挑戦する。教育、人づくりに力を入れ、都会と地方の格差をただす」と決意を表明した。 
 
 同席した亀井静香・党代表代行は「非自民で勝てる大分を、今のままでは自民に渡すことになる」と述べ、自民党候補を落選させるために後藤氏を擁立するとの考えを示した。記者団から目標得票数を問われると、「20万票を取って当選する」と述べた。 
 
 大分県は村山富市・前首相のお膝元とあって社民党の地盤が強いため、同党は独自候補にこだわり、社民党・民主党の分裂選挙になった。 
 
 自民党の磯崎陣営は野党両党の分裂選挙で自陣営に有利に働くと遠目で見ていたが、元自民党の現職の後藤博子氏の参戦によって保守分裂の様相を呈し、危機感を覚えている。 
 
 同選挙区では民主党が矢野大和氏を、社民党が松本文六氏を、共産党が山下魁氏を、自民党が礒崎陽輔氏を擁立する。いずれも新人だ。 


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