2007年06月02日21時30分掲載
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欧州でハラル製品店３００の開店を計画 イスラム教徒市場狙うマレーシアの業者
【クアラルンプール２日＝和田等】マレーシア初の総合ハラル製品（イスラム教徒が摂取したり使用してもいいと認定された製品）小売業者、ハルマートは１日、英国のハラル・エクスチェンジ社と英国でのハラル第１号店開店に関する了解覚書に調印した。ハルマートはさらにヨーロッパの複数の会社と契約を結び、欧州地域で拡大するイスラム教徒市場の開拓に乗り出す。
地元紙の報道によると、ハルマートは今後５年間に自社運営もしくはフランチャイズ形式でヨーロッパ地域に３００店のハルマートを開店させることを計画している。英国の第１号は年内に開店させたい考えだが、とくに重点を置いているのはフランス。１００店舗の開店をめざし、フランス第１号店は今年末までに開店させる計画という。３００店舗の開店にかかる経費は１億５０００万リンギ（約５２億５０００万円）。
ハルマートはさきごろ、イタリアのミラノでおこなわれた食品展に出展し、２３５０万リンギ（約８億２２５０万円）約相当のハラル製品の注文を受けた。
ハルマートはマレーシア国内でも今後２年間に８店舗を開店させる計画。年内にまずジョホール州のプラウ・プルダナに国内１号店を開店させる予定。
マレーシアはハラル製品の域内ハブ（主要拠点）をめざしており、５月上旬にクアラルンプール市内で国際ハラル・フォーラムと、域内最大のハラル製品展示会、第４回国際ハラル・ショーケースが開催され、世界２７カ国から４２２社が出展した。出展者数は昨年の１８カ国、３９２社から大きく増え、マレーシアはハラル・ハブとしての地歩を固めつつある。
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