2007年06月15日14時08分掲載
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ペトロナスが比ミンドロ島沖の油田を開発へ
【クアラルンプール15日=和田等】海外での事業を積極的に展開するマレーシアの国策石油会社ペトロナスがフィリピンの合弁事業相手、フィリピン国営石油会社(PNOC)と共同で6月中にもフィリピンのミンドロ島沖にある油田第1号の採掘を開始する。クアラルンプールで11、12の両日に開催された第12回アジア石油・ガス年次総会でPNOCのペドロ・アキノ社長兼最高経営責任者が明らかにした。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
アキノ社長によれば、ペトロナスはすでにミンドロ島沖にあるサービス・コントラクト47(SC47)ブロックに採掘装備を設置し、早ければ6月に遅くとも7月に石油の採掘を始める。
SC47にある採掘エリアの権益の80%をペトロナスの投資部門ペトロナス・チャリガリ・オーバーシーズが保有し、20%をPNOCの上場子会社PNOCエクスプロレーション・コーポレーションが保有している。SC47は、フィリピンのパラワン島北西部にある地勢上の地域でもっとも魅力的な開発地域のひとつとみられている。
報道によれば、ペトロナスとPNOCによる合弁会社はミンドロ島沖の油田採掘事業に対して初期投資として2250万米ドル(約27億円)を投資することにしている。
さらに両社による合弁会社は2008年に別の油田の採掘を実施し、09年には別の油田2つの採掘を開始することにしている。
一方、またペトロナスは、カスピ海にある石油・ガス田から天然ガスを抽出するため、トルクメニスタンに日産5億立方フィートの生産能力を持つガス加工プラントを建設している。このプラントでの生産は2010年までに開始される見込み。このプラントの建設起工式は6月初旬に実施された。
クアラルンプールで11、12の両日に開催された第12回アジア石油・ガス年次総会でペトロナスのハッサン・マリカン社長兼最高経営責任者が明らかにした。
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