2007年06月15日14時10分掲載  無料記事
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ペトロナスなどが新「セブン・シスターズ」に

  【クアラルンプール15日=和田等】英経済紙ファイナンシャル・タイムズがこのほど、マレーシアの国策石油会社ペトロナスを経済協力開発機構(OECD)以外の国の最も影響力のある7大石油会社「セブン・シスターズ」の一つに選んだ。 
 
 ペトロナスのほかに新「セブン・シスターズ」に選ばれた石油会社は、サウジアラビアのアラムコ、ロシアのガスプロム、中国の中国国営石油公社(CNPC)、イランの国営イラン石油会社(NIOC)、ベネズエラのPDVSA、ブラジルのペトロブラスの6社。 
 
 同紙は7つの石油会社のうち、ペトロナスとアラムコ、ペトロブラスの3社は世界水準に見合った事業を展開しているとも認定している。 
 
 これら7つの石油会社は、世界の石油・ガス生産の約3分の1を支配し、石油・ガス埋蔵量の3分の1以上を管理下に置いている。これに対して、米国のエクソンモービルとシェブロン、ヨーロッパのBPとロイヤル・ダッチ・シェルで構成される元祖「セブン・シスターズ」(吸収・合併により7から4に減少)が生産する石油・ガスは世界の10%、管理下に置いている埋蔵量は3%にしかすぎない。 
 
 ただし、同紙は元祖セブン・シスターズは、石油・ガス業界と市場を牛耳るルール策定者となっているため、その存在は重要との見方も示している。 


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