2007年06月15日22時51分掲載
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クウェートで女性の夜間就労禁止
女性の国会議員も昨年に誕生したクウェートの国会で、女性の夜間就労や男性のみにサービスする業務などへの就労を禁止する法案が可決した。ミドル・イースト・オンラインなどが11日に報じた。(齊藤力二朗)
クウェート議会は11日、医療関係の職業を除いて女性の夜間就労と、「非道徳的」と考えられる仕事に就くことを禁止する法案を可決した。
全会一致で可決された法案は、女性を午後8時から朝7時までの間に働かせること、及びその時間帯に限らず、公衆道徳に違反し、さらに男性のみにサービスする仕事での就労も禁止している。
また危険な仕事や重労働、健康に有害な仕事に女性が従事することも禁止される。例外として、病院、地域診療所、そのほか社会事業・労働大臣が許可する機関は除かれる。
50人を定員とする議会の多数を占める宗教主義者や保守派の議員たちは、この法案は「非道徳的な行動で搾取される」ことからの女性保護が目的だと主張している。
クウェートはアルコールも禁じられた保守的なイスラムの首長国家であるが、隣国のサウジアラビアのように、厳格な服装規定を女性に強いてはいない。
クウェートの女性は昨年6月に初めて国会議員選挙に参加している。
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