2007年06月22日10時51分掲載
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極右のルペン仏党首を招き波紋
20日に、極右政党「国民戦線」のジャンマリー・ルペン党首(79)がニコラ・サルコジ氏の希望で大統領府に招待されたことが波紋を呼んでいる。ルペン氏が大統領府に足を踏み入れるのは初めてのことで、「極右を招くなんて非常識きわまりない」という批判が強まっている。(及川健二)
ルペン氏はジャック・シラク前大統領やフランソワ・ミッテラン元大統領からはごろつき扱いされており、ルペン氏が国の催しに招かれることは一回もなかった。
ルペン氏によれば、サルコジ氏との会談で今後の欧州のあり方などについて議論したという。突然の招待を「きわめて民主的なことだ」とルペン氏は上機嫌に語った。
これに対し、野党第一党の社会党広報官は「欧州首脳会議を前にして、大統領の希望によって、初めて極右のリーダーが大統領府に招かれたことに衝撃を覚える」と述べた。
緑の党の広報官は「ルペン氏は周知の通り、反ヨーロッパのボスで、国粋主義者。基本的人権という価値からもっとも遠いところにいる人だ。彼を招いて何を話すというのか」と述べ、ルペン氏の招待を批判した。
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