2007年07月01日14時36分掲載
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インドなどからの豪州移住増える
【星日報特約1日】オーストラリアの国勢調査の結果、移住者の数は英国人が1位を維持したものの、アジアからの移住者が急速に増加しているこという。その多くはインド、中国、韓国、マレーシアの出身のホワイトカラーで、ほとんどがヴィクトリア州とニューサウスウェールズ州に暮らしている。
調査を行ったオーストラリア統計局(ABS)によると、昨年1月から8月までのアジアからの移住者ではインド人が最も多く、ニュージーランド人を抜いて2位になった。シンガポールからは、総人口が少ないにもかかわらず日本や香港よりも多い2348人がオーストラリアに移住し、11位にランクされた。シンガポールからの移住者の数は1499人だった2001年より60%増加した。
ABSによるとシンガポールとマレーシアからの移住者のほとんどは会計士や企業の管理職、エンジニアや建築、ITの専門家などのホワイトカラーで、インドと中国も同様だという。
5年ごとに行われる国勢調査では、高齢化などの問題についても国の状況が示された。
オーストラリアの国民の平均年齢は1996年には34歳だったが、今回の調査では37歳に上昇し、10年前と比較して65歳以上の人口が50万人近く増加した。このままの状態が続けば、日本などの先進国が経験しているように、オーストラリアでも増加する高齢者を支える若者数が足りなくなる高齢化社会を迎えることになる。
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