2007年07月08日11時07分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200707081107070
地球温暖化による蚊の発生増が一因 東南アジアで猛威を振るうデング熱
東南アジア各地で猛威を振るうデング熱は地球温暖化による気温上昇で蚊の発生が増えたことが一因とする説が、このほどクアラルンプールで開催された地球温暖化に関する会議で科学者やマレーシア厚生省の関係者らから指摘された。同政府はデング熱だけでなくマラリアや食中毒も増える恐れがるとして、防止策を強化している。(クアラルンプール・和田等)
マレーシアのデング熱感染者は、6月第3週は1116人、第4週は1044人と1000人を超え、今年1〜6月期の感染者総数は2万5858人となった。前年同期の感染者数1万6808人を大きく上回っている。また今年上半期のデング熱による死者も56人となり、前年同期の46人を上回った。
当地在住の日本人も最近、数人がデング熱に罹ったとの情報がある。
デング熱はネッタイシマ蚊を媒介にして感染するが、気温上昇の影響で蚊の発生が増えることがデング熱の感染者増の一因になっている。
マレーシア厚生省はネッタイシマ蚊の繁殖源を作ったとして、1〜6月期に繁殖現場の所有者やテナントに警告通知7526通、罰金支払い通知8277通を発行し、罰金118万5040リンギ(約4150万円)を徴収した。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。