2007年07月09日11時10分掲載  無料記事
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豪外務省がインドネシア渡航延期を要請

  【クアラルンプール9日=和田等】オーストラリア外務省がこのほど、観光リゾートとして知られるバリ島を含むインドネシアにテロの脅威が差し迫っているとしてインドネシアへの公式渡航延期勧告のレベルを引き上げた。 
 
 オーストラリアの公共放送ABCによれば、豪州外務省は、さきごろインドネシアでテロ組織の幹部構成員が逮捕されたにもかかわらず、テロ組織はなおも西側諸国の権益を標的にしたテロ攻撃を計画しているとの警告を発している。 
 
 豪州外務省は、オーストラリア人88人を含む計202人が死亡したバリ島爆弾テロ事件が発生した2002年10月以降、自国民に対してインドネシアへの渡航延期勧告を出しているが、今回の勧告ではテロが差し迫っているとして、さらにそのレベルを引き上げた。 
 
 インドネシアでは、2005年にバリ島での再度の爆弾テロ事件が起きるなど、05年まで毎年、大規模な爆弾テロ事件が起こってきたが、それ以降は比較的落ち着いている。 
 
 一方、ダウナー外相は、「テロ問題に関して国際社会の中にはインドネシアでの脅威はもうなくなったとの認識が広がっているように見えるが、インドネシアでのテロ攻撃がまた行なわれる可能性を排除できない」と指摘している。 
 
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