2007年07月24日09時12分掲載
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沖縄/日米安保
辺野古阻止行動のダイバー、窒息寸前 作業員が羽交い締め、タンクのバルブ締める
沖縄県・辺野古沖の米軍基地建設反対運動にかかわっている「ヘリ基地反対協・平和市民連絡会」によると、7月21日(土)正午すぎ、辺野古の海で米軍基地関連作業を阻止しようと海中に潜って作業を監視していた牧師の平良夏芽さんに対し、作業を請け負っている「いであ株式会社」の作業員が、海中で平良さんの空気タンクのバルブを閉めるという暴行を行った。平良さんは窒息状態となったため、急浮上した。(ベリタ通信)
水深3ー4メートルの地点でったため、急浮上した平良さんは軽い減圧症だけで生命に別条はなかったが、関係者は「殺人未遂にもなりうる行為」と憤っている。ヘリ基地反対協・平和市民連絡会は、いであ(株)と那覇防衛施設局に対し、厳重に抗議し、謝罪を要求した。
関係者によると、辺野古沖には21日午前6時ごろから5船団10隻の作業船が出ていた。阻止行動側は船1隻、ゴムボート1艇、カヌー3艇を出し、リーフ内のライン調査を阻止しようと平良さんが潜っていたところ、作業者側のダイバーがハンマーで殴りかかり、蹴りつけ、マスクを引き剥がしにかかったという。
さらに1人が平良さんを羽交い締めにした上で、もう1人がボンベのバルブを締めた。
息が出来ない状態で海中で手足の自由を奪われたため、海上に上がることもできず、平良さんは危うく窒息死寸前、苦しみながらも手足をばたつかせ、羽交い締めにしている防衛施設局ダイバーの力がゆるんだ瞬間に振りほどき浮上することが出来たという。
浮上後、胸の痛みを訴え救急病院に向かった平良夏芽牧師本人は、「これ以上は 酷くならないないと思うので大丈夫」と語っている。医師の診察では、軽い減圧症だという。
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