2007年09月07日10時46分掲載  無料記事
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「ユニクロ」が日本食ブームのパリへ進出 年内に大型店

 衣料品の生産販売を一括して展開する「ユニクロ」がフランスの首都パリに進出する。フランスではいまのところ“ユニクロ襲来”に関して新聞やテレビなどマスメディアは沈黙を守っている。ただ、日本食がパリでは空前のブームで、欧州の中でもフランスではとりわけアニメや漫画など日本のサブ・カルチャーが浸透している。「日本人気」に乗ってユニクロはパリ市民にすぐに受け入れられるかもしれない。同社が成功すれば、フランス人の日本びいきはさらに進みそうだ。(及川健二) 
 
 「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは6日、今年の12月にパリに進出すると6日に発表した。 
 
 パリの新凱旋門地区ラデファンスに約60坪のユニクロ1号店をオープンする。同社は1号店の位置づけを「アンテナ・ショップ」と命名する。フランス初上陸のブランドとしてファッション感度の高いパリの人々にユニクロからのメッセージを発信し、ブランド認知の向上を図り、マーケティング(市場調査)、店舗オペレーションの習熟などを行い、「フランス市場に最適なユニクロ」を追求していくという。 
 
 ユニクロは2001年8月に英国に海外初店舗をオープンさせており、当初は業績も芳しくなく赤字が続いたが、現在では黒字化に成功している。 
 
 2005年9月には香港と韓国ソウルに店舗をオープンさせ、2006年11月には米国ニューヨークのソーホー店に約1000坪の旗艦店を出し、同年12月には上海にも665坪の旗艦店をオープンさせた。これまでに中国では上海に6店、浙江省杭州に1店を出店していたことから、中国では計8店舗となった。 


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