2007年09月10日22時15分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第64回:ヒゲの隊長の巻き込まれ作戦大成功!

 日本の陸上自衛隊は1人の犠牲者も出さずにイラクから撤退した。しかし、もしかしたら戦闘になっていたかもしれない事実が発覚した。ヒゲの隊長こと佐藤正久一佐がテレビで、オランダ軍が攻撃された際、情報収集の名目で現地に行き、巻き込まれる形で戦闘に参加するつもりだったと語ったのだ。マスコミでは全く報道されないこのことを、ネットがとりあげて大きな問題になっている。 
 
 そこでこの欄でも、これを題材に「もう1つの歴史」をマンガにしてみた。ヒゲの隊長の巻き込まれ作戦で始まったイラクでの戦闘で、戦死していった自衛隊員たちの額に認識番号が刻まれた沢山のシャレコウベ。その中の右下にあるシャレコウベを見てほしい。その鼻の下にはヒゲがある。この戦闘の張本人であり、米国の進めるテロとの戦いに日本がズルズルと参戦していった原因を作った佐藤隊長の変わり果てた姿である。こんなことでもなければ国家が戦争に突き進むことなど、なかなか出来ない。ヒゲの隊長は、「軍国日本」復活の功労者となったのである。 
 
 さて、佐藤正久氏にとって、名誉ある戦死をとげるのと、国会議員になって中途半端な活動をするのと、どっちが良かったかな。(橋本勝) 


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