2007年09月29日16時50分掲載
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倒れた後に身体反転させカメラ向ける 長井さん銃撃の瞬間映像から 至近距離から撃たれる?
日本のニュースサイト「ミャンマー関連ニュース」によると、ノルウェーに拠点を置くビルマ語国際放送局DVB(ビルマ民主の声)は、日本人映像ジャーナリストの長井健司さん(50)がヤンゴン市内で銃撃された瞬間の映像を公開した。映像は近くの建物の上部から撮影されたとみられ、兵士らの位置関係などからみて長井さんが至近距離から撃たれた可能性も示唆している。(ベリタ通信)
この映像
http://www.actiblog.com/burmamyanmarnews/45321#extend
(「映像」部分をクリック)を見ると、長井さんは迫る兵士を恐れて逃げる群集の最後尾にいた。長井さんは群集を追って走ってともに逃げようとした瞬間に後方から撃たれ、前のめりに地面にたたきつけられるように倒れている。一番近い兵士は長井さんの背後2、3メートルにまで迫っていた。
この直後に撮影されたとみられる写真http://d.yimg.com/us.yimg.com/p/rids/20070927/i/r3607854463.jpg?x=380&y=196&sig=kEB.IlUHzALREUOUJBK0yA--
では、うつぶせに倒れたはずの長井さんが仰向けになって首をやや起こし、カメラを持った手を上げようとしている。
長井さんの死因は心臓を銃弾が貫通したためとされるが、銃弾を受けた直後には意識があり、倒れたまま自ら体を反転させ、カメラマンの執念で、兵士にレンズを向けようとした様子がうかがえる。
映像からは判明しないが、倒れた後にもう一度銃弾を浴びた可能性もある。
DVBの映像には4、5人の兵士によって長井さんが運ばれる様子も写っている。ミャンマー関連ニュースによると、この映像を撮影していた人に対して「するな!」「ここで写真を撮っている!」などと兵士とみられる者が叫んでいる声も聞こえる。映像の最後の部分には、銃撃を受ける前に群集に混じって取材する長井さんの姿も映っている。
同ニュースは長井さんが銃撃された場所について「アノーヤター通りとスーレーパゴダ通りの交差点南東側と思われる」と報じている。
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