2007年10月03日02時33分掲載
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タイで予告なし解雇相次ぐ シンガポール系企業も突如閉鎖
【バンコク2日=丈治利夫】タイ東部の工業団地の一つ、チョンブリ県ボウィン工業団地で工場閉鎖による突然の従業員一斉解雇が行われた。事前の通告なしに従業員の一斉解雇に踏み切ったのはシンガポール系金属部品メーカーのウェアネス・ブレシジョン社で、解雇になった従業員は約700名。9月27日に出勤した従業員が、工場の入り口に掲示された工場閉鎖と解雇手当を口座振込みする旨の告知を見つけた。今回の工場閉鎖による解雇に対して、法務上の問題は起きていない。
タイで工場閉鎖を行ったウェアネス・ブレシジョン社の親会社であるWBLI社はシンガポール証券取引所上場企業で年商規模は20億ドル(約2300億円)。自動車部品や携帯電話の部品などの製造、輸出を行っている。
今年に入って、タイではバーツ高による輸出価格高騰などで経営不振に陥った企業の工場閉鎖が相次いでいるが、従業員らの混乱や反発を回避する為、事前告知をせずに、突然工場を閉鎖するのが主流になっている。
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