2007年10月15日15時31分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第69回:小沢党首のショーザフラッグ

自民党の大敗で終わった参院選。安部首相の突然の辞任。福田政権がスタートしたもののなんとも頼りない…。というわけで、次の衆院選で政権交代もあり得ると小沢民主党は大張りきりである。だが野党間の共闘関係を壊しかねないことを小沢党首が言い出した(その論をて展開したのが岩波書店の月刊誌『世界』11月号というのが意味深だ)。インド洋における海上自衛隊の給油活動を、米国が勝手に始めた戦争のお手伝いをするわけにはいかないと、テロ特措法の延長に断固反対の姿勢を小沢民主は貫こうとしている。だが次に首相になるかもしれない小沢さんは、もしも国連決議によって承認されるなら、日本もISAF(国際治安支援部隊)に参加すべきであると言うのである。つまり民主党が政権を取ったとき、国連の旗の下、日本の自衛隊が対テロの戦闘に参戦することもありえるというわけである。それは憲法9条に違反するものではないというのである。これに対して自民党の議員からそれは憲法違反と反論がでる始末。なんか自民党の方がハト派に思えてきてしまった。せっかく自分の任期中に改憲を実現する、なんて豪語していた安部首相が辞めてひと安心と思っていたのに、ヤレヤレである。護憲派の皆さまよ、油断は禁物、戦争をしたがるものは装いを変えて次々と現れるのだ。(橋本勝) 


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