2007年11月19日16時31分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第74回:われら2代目同士、石油のために戦争を続けよう

 11月16日福田首相が渡米し、ブッシュ大統領と会談。そこでブッシュが言いました。「2人はともに日米首脳の息子であり、石油業界の人間だった」。これは親愛の情をこめた発言であると同時に、インド洋上の海上自衛隊の給油活動が期限切れでストップし、その再開のための新テロ特措法(給油延長法)も成立が難航している福田政権へのイヤミとも思える。だた、ブッシュが固執する「テロとの戦い」は、アフガンでもイラクでも状況は悪化するばかり。国内的にも国際的にも孤立するブッシュ米国にとって、日本は貴重な味方。離反しないで、という必死の嘆願でもある。 
 たとえアフガンやイラクから帰還した米兵の3人に1人がPTSDになろうと、ホームレスになろうと、多数の自殺者が出ようと、その戦いは米国の聖なる使命なのだ。日本よ、「アフガン支援のはずの石油の給油なのにイラク戦争に使われている」なんて細かいことは言うな。中東からの石油が途絶えたら困るのは日本のはずだ。なんて脅かされているのかもしれない。(橋本勝) 


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