2007年12月03日19時58分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第76回:25条から9条を問い返そう
戦争を放棄する「憲法9条」をもっているはずのニッポン。でも、いつのまに国民の税金で得られたお金で莫大な価格の兵器を買いそろえ、強大な軍事力を持つ国となったニッポン。
そんな豊かなニッポンで、生活保護を打ち切られたために、オニギリを食べたいと書き残して餓死した人がいる。毎年3万人の人が自殺(多くは生活苦から)している。医療費が払えないため、病院にも行けず、命を縮めている人がいる・・・。そんな国になってしまったニッポン。
なによりも人間の命を大切にする精神で、殺し、殺されるの戦争をしないと決めた9条を持ったニッポン。たが国民の生存権をうたった「憲法25条」がないがしろにされている国、ニッポン。戦争をしない国でありつづけようとすることはもちろんだが、人間の命が大切にされない、特に社会的弱者を死に追いやるような国になってしまったのでは、9条を持つ意味が喪失してしまう。今こそ25条から、9条を問い直す必要を痛切に感じます。(橋本勝)
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