2007年12月04日16時02分掲載
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劣化ウランめぐる決議、国連総会で採決へ 各国に見解表明など求める
劣化ウランをめぐる決議案が5日、国連総会で投票にかけられる。採択されると、各国が正式に国連総会の場で見解を述べることになる。すぐに、禁止条約が出来るというわけではないが、あいまいにされてきた問題がきちんと議論され、禁止への路が開けるとみられている。(ベリタ通信)
劣化ウランをめぐっては、今年10月17日にインドネシアが提出した「劣化ウランを含む武器・砲弾の使用による影響」と題した決議案が11月2日、賛成多数で国連第一委員会で採択された。内容は事務総長に対し、加盟国および、関連国際諸機関が見解を明確にすることと、第63回国連総会で劣化ウランを議題にすることなど。当初、決議案には、劣化ウランが安全であるという調査結果が明らかになるまでは、加盟国が使用を差し控えるという項目があったが、米国などの反対を危惧して削除された。しかし、この項目が削除されたことで、結果的には賛成多数で採択された。
「ウラン兵器禁止のための国際連合」(ICBUW)は、日本政府が第一委員会で賛成票を投じたことに謝意を表明し、総会でも決議案に賛成するように、5日に外務省に陳情に出向く。その内容を踏まえ、記者会見を行う予定だ。
記者会見の予定、日時などは以下。
日時:12月5日 11時30分会見開始
場所:衆議院議員第一会館第4会議室
内容:国連総会決議案「劣化ウランを含む武器・砲弾の使用による影響」に関するICBUWの見解と日本政府、NGOの今後の取り組みに関する説明
会見者:森瀧春子、振津かつみ(以上ICBUW運営委員)佐藤真紀(日本イラク医療支援ネットワーク)
詳細は、日本イラク医療支援ネットワークの佐藤まで。
携帯:090−5412−2977
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