2007年12月13日04時30分掲載
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首都ディリは世界で最も汚い都市 東ティモール大統領が自己批判
【クアラルンプール12日=和田等】東ティモールのラモス・ホルタ大統領が10日、同国の首都ディリは現在世界で最も汚い都市であると自己批判したうえで、住民にディリをきれいにするために一生懸命取り組むよう呼びかけた。
オーストラリアの公共放送ABCによれば、ホルタ大統領は「私は世界でディリほど汚い都市をほかに見たことがない」と指摘。ディリの海岸で多くの住民がゴミやさまざまな物を海に捨てているとの例をあげ、美しい海岸線の砂を清潔に維持しなければ、海岸沿いにあるレストランの所有者が収入源を失うことにもなりかねないとの警告を発した。
大統領は、「少なくともめいめいが住む近隣地域の清潔さを保ってほしい」と住民に呼びかけるとともに、政府が何らかの対策をとってくれることを待つ受け身の態度をとらないでほしいと戒めた。
一方で大統領は、東ティモール独立革命戦線(FRETILIN)が政権を担った前政府が都市衛生に適切な予算を拠出しなかったこと、実行能力のない会社に都市清掃契約を発注したこともディリを世界で最も汚い都市にした要因になっていると指摘、シャナナ・グスマン現政権に都市清掃契約を見直し、契約の発注をやり直すよう要請した。前政権と業者の癒着を示唆した形だ。
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