2007年12月17日21時30分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第78回:新兵の脳に筋肉増強剤を注入、イラクへ送り込め

 今、米国ではボンズ、クレメンスなどメジャーリーグの一流選手の薬物疑惑が大問題になっている。筋肉増強剤によりパワーアップした体で大活躍して大金をものにできるなら、副作用で体がボロボロになどというリスクも恐れずにたらずというわけである。 
 
 さてこの筋肉増強剤を、脳のパワーアップに利用できないかと米軍が計画している。長引くイラク戦争で米軍は深刻な兵士不足。そのため訓練不足の未熟な新兵を戦地に送り込まねばならない。過酷な戦場体験でPTSDになる兵も多い。 
 
 そこで平気で人を殺せる感性、自らの死を恐れない鈍感力、熱烈な愛国心、敵への強烈な憎しみといった戦う兵士に欠かせぬ作用をもたらす薬物を新兵の脳に注入、戦う筋肉をまとった戦闘モンスターと化した兵士を大量に作り出して、そして「テロとの戦い」を断固、続行しようというわけである。(橋本勝) 


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