2008年02月12日21時34分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第86回:日本人の食が危ない、そこで「新日米安保」宣言を!!

 今回の中国製ギョーザによる中毒事件は、日本人の食の安全は大丈夫なのかということへの注意を大いに喚起したといえる。 
 
 国民の暮らしの安全を保障するのは、決して軍事力なんかではない。ましてやアメリカとの軍事同盟でもない。日本人の食がどっぷり中国人に依存していることが改めて思い知らされた。現在、日本の食糧自給率は、なんと39%、先進国でも最低の水準である。そんな今だからこそ日本人の主食である米の重要性を再認識する必要がある。 
 
 そこで「日米安保」ではない、「新日米安保」を提案したい。といってもアメリカとの軍事協力をいっそう密接化にするのではない。日本の米(コメ)による安全保障である。それは新自由主義による市場原理がまねいた農業の衰退を、食い止めることも可能となろう。 
 
 そして新自由主義の副産物ともいえる格差社会の進行により、生活が困窮した人が「オニギリを食べたい」と書き残し餓死したという悲劇は、今日の日本人の食の危機を象徴する出来事ともいえる。 
 
 というわけで「新日米安保」の大切さを分かっていただけたと思う。そこでこの「新日米安保」をあらわすステッカーをデザインして、大いにアッピールことにしたが、いかがでしょうか。(橋本勝) 


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