2008年02月14日11時18分掲載
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戦争を知らない世代へ
都心の新宿御苑にミサイル基地の時代錯誤 中谷孝(元日本軍特務機関員)
先日テレビニュースを見ていると東京防衛の為、都心の新宿御苑をミサイル発射基地にする演習を行っていた。常駐地の横田基地は射程の関係で不適切なのでいざと云う時、御苑を基地にするための演習であった。自衛隊は準戦時態勢に入っている様だ。相手は何処の国なのだろうか。
政府が敵の上陸に備えた住民避難誘導マニュアルを作ったと報じられたことがあった。70年昔のタイムカプセルを開いた様な話に驚いた。今戦争を起こしたら国民を護れる筈がない。時代錯誤も甚だしい。
陸軍随一の知将と言われた参謀石原莞爾は戦後、新憲法を評して「人類史上偉大なものである。日本はたとえ他国に蹂躙されるとも戦争放棄に徹すべし」と説いている。
特に心配なのは、在日米軍基地及び司令部である。アメリカが戦争を始めれば、それは当然攻撃目標になる。日米安全保障条約に基いてそれを護る為に自衛隊が動けば日本も攻撃目標に組み入れられても仕方ない。日本の安全保障と云いながら、危険誘致になっている。此の問題の解決は難しい。日本が国を挙げて不戦、反戦の姿勢を示すことが望ましい。
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