2008年02月26日10時22分掲載
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キプロスで左派大統領が当選
【パリ26日=飛田正夫】ギリシャ系キプロス(南部)の与党左派の労働人民進歩党クリストフィアス氏が、24日び大統領決選投票で53・4%を獲得し、右派のカスリデス元外相を破り、当選した。同氏は、トルコ系住民が多い北キプロスとの統一問題に積極的とされる。この結果、1974年以来続いている南北分断の解消に向けた再統合交渉が、新たな展開をみせると予想されている。
フランスの各種メディアによる報道では、キプロスでは2004年4月に国連の提案した南北再統合の和平案をめぐる住民投票で、和平案の反対派が勝利を収め、再統合を先送りになった。これに対し、北キプロスでは、和平案受け入れを既に住民投票で決めている。
当選したクリストフィアス氏は、再統合交渉を進展させることを明らかにした。
ギリシャ系キプロスの若い青年達はこの島の北側を知らないという。1974年以来トルコ系キプロスとの間に180キロに渡る有刺鉄線が設けられていて国連軍が駐在して監視している。
島は分離されて二つの共同体の交流は全くなく、島の北部はトルコ式の生活スタイルで入植者がアナポリスから来ている。
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