2008年03月08日12時22分掲載  無料記事
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タイ首相がカジノ建設を打ち出す

  【クアラルンプール8日=和田等】タイからの報道によると、1月に同国の首相に就任したばかりのサマック首相がこのほど、タイで初めてとなるカジノを建設するとの方針を打ち出した。現在タイでは、ギャンブル(賭博)は違法とされているので、ギャンブルをやりたいというタイ人は隣国のカンボジアやビルマ(ミャンマー)とタイとの国境沿いにあるカジノに出かけている。 
 
 サマック首相は、外国人旅行者、タイ人の両方を対象にしたカジノ5つをタイの主要な観光地帯に開設するとの計画を明らかにした。首相は、合法的なカジノをつくることで、外貨流出を避け観光収入が増えることになるだけでなく、警察が違法賭博場の摘発に割いている労力をほかの任務に回すことができるとしてカジノ合法化の効果を強調した。 
 
 東南アジア地域(マレー半島部)ではマレーシアのゲンティン・ハイランドのカジノが知られているほか、シンガポールでも2009年と10年の完成をめざして2つのカジノをメインとしたリゾートの建設が進められている。情報筋からは「タイにカジノが正式に開設されれば、シンガポールのカジノの苦戦は免れない。なぜなら、シンガポールのカジノを取り巻く環境があまりにも『健全』すぎるからだ」との指摘も出ている。 
 
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