2008年04月15日17時03分掲載
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父と「夫婦生活」中の娘が反論 豪社会は罵声、投石も
オーストラリアの地元テレビの番組で実の娘と「夫婦関係」にあることを明らかにしたジョン・ディーブスさん(61)とジェニーさん(39)に対し、番組終了後、二人を非難する攻撃的なメールが殺到している。二人はメディアに出たことを「後悔をしていない」と話しているが、罵声や投石を受けることもあり、現在、引っ越しを検討しているという。しかし、ジェニーさんは、民放9チャンネルのホームページを通じてあらためて以下のような弁解を行った。(アデレード=木村哲郎ティーグ)
以下が弁解の主な内容。
▼一人目の子どもの死について
01年9月に一人目の子どもである息子のジャクソンが先天性心臓欠陥により生後4日で死亡したことが放送終了後に明らかにされたが、私たちは、この事実を(放送の中で)隠そうとしていたわけではない。多くの普通の家族で多くの子どもがこの病気と共に産まれている。夫のジョンと私の母ジョアンとの間にも、1966年、この病気を持った子どもが産まれ、亡くなっている。
また親戚の中にも、同じ病気を持って生まれた子どもがいた。この病気の遺伝子を受け継いでいるのは男であり、ジョンに原因があるのだろうが、私にはない。よって、私とジョンが実の父娘であることは、ジャクソンの死と何ら関係がない。
▼裁判訴訟について
ジョンと私が刑務所に幽閉されるべきだと多くの指摘を受けたが、私たちは現在、保釈金500豪ドルを払い、3年間の猶予中だ。性交渉を持つことを禁止されているが、私たちはこの条件の下、恒久的に夫婦関係を続ける。
▼子どもの福祉について
私たちの子どもがほかの場所で育てられるべきだとの声があるが、私たちの家族を知らない他人がどうしてそのようなことを言えるのだろうか。子どもたちは私たちが逮捕されたとき、チャイルド・プロテクション・ユニットなどに調査された。しかし、肉体的、精神的、そして性的な危険が子どもたちにないことは理解されている。事実、逮捕時には子どもたちは6週間私たちから離れて暮らすことになったが、その期間は3週間に短縮された。
▼二人の「出会い」について
2000年以前から私たち二人は会っていたとの指摘が多くあった。私たちはそれを否定したことは一度もなく、過剰なメディア報道により、事実が伝わらなかったようだ。事実、番組スタッフにも、私がティーンの時に短時間の接触があったと伝えている。
それは1984年のことで、ジョンとドロシー(前妻)との内輪の結婚パーティーに出席している。またそれから二度、南オーストラリア州と北部準州でも会っている。北部準州へ行ったときは、私の前夫のレイモンドも一緒に行った。
ただこれらはあくまで短期間の休暇であり、私たちがお互いを「知る」ことはなかった。私たちに親子関係がなかったことは、私の母であるジョアンも、メディアを通して認めている。
また、2000年以前に、私たちは性交渉を持ったことがない。
▼将来について
私たちがメディアを通じて世間に出たのは、「ジェネティック・セクシュアル・アトラクション」の事実を知ってもらいたかったからだ。私たちは「ジェネティック・セクシュアル・アトラクション」に関する財団を設立することを考えている。
また我々は、今住んでいるマウント・ギャンビアから離れることを考えている。ただ逃げるわけではない。車が投石により破壊されたからだ。人々は私たちがどこに住んでいるか知るだろうし、こういうことが二度と起きないことを願っている。
ジェニーさん「夫婦」の存在が知られたのは、今月初め、オーストラリア民放9チャンネルの人気報道番組「シックスティ・ミニッツ」が報じたのがきっかけだった。「夫婦」の間にはジェニーさんの連れ子二人と、「夫婦」の間に生まれた生後9カ月の子がいる。
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