2008年04月28日17時56分掲載
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ナウル大統領が政権維持へ 国会解散・総選挙の結果受け
【クアラルンプール28日=和田等】さきごろマルカス・ステフェン大統領が国会を解散し、国家非常事態を宣言した南太平洋に浮かぶ島嶼国、ナウル共和国で27日に出直し総選挙(国会総議席18)が実施された。与党は立候補した前議員9人が全員再選を果たしたが、野党はレネ・ハリス元大統領を含む3人の前職が落選した。オーストラリアの公共放送ABCが報じた。
この結果、同大統領は初当選した議員のうち少なくとも1人の支持をとりつけ政権を維持することができそうになったとの確信を示している。
落選したハリス元大統領はナウルの国家財政が破綻した際の大統領を務め、オーストラリアのハワード政権(当時)との間で、ナウルをオーストラリアへの亡命を求める難民の一時収容所として利用することに同意、引き換えに同国から多額の援助を得た。しかし、劣悪な難民収容施設での暴動やハンガー・ストライキなどの問題に直面、小国ナウルを一躍国際的な注目を集める存在にした。
ハリス元大統領の落選は、ナウルの混迷の時代に終幕が訪れようしていることを物語っているようにみえる。
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