2008年05月12日20時58分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200805122058041

橋本勝21世紀風刺画日記

第99回:米軍には思いやり予算、高齢者には思いやらない予算 それが日本の政治

 4月3日、衆院で在日米軍野の駐留経費の日本側の負担、いわゆる思いやり予算が与党の賛成多数で可決した。その額1438億円! 韓国、ドイツのおよそ倍という巨額である。 
 
 そして2006年に、小泉政権が強行採決し成立させた後期高齢者医療制度が、4月1日からスタートした。だが、まるで老人切捨てともいうべき、この冷酷非情な制度の実体が明らかになるにつれて、轟々たる非難が浴びせられている。それは福田政権の命とりともなりかねない。 
 
 そこでどうだろう、この際、米軍関連の予算をスッパリ切り捨てたら。米軍駐留経費の大幅削減はもとより、米軍の世界戦略に乗せられ、多額のお金をむしり取られることになるだろう、ミサイル防衛計画からも手を引く。そしてこれらの費用を、国民の命と暮らしを守るために使ったらどうか。これこそ思いやり予算というべきであろう。(橋本勝) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。