2008年06月04日18時24分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第102回:日本の司法の信用を失墜させる「えん罪」を防ぐには取り調べの可視化を!!
最近、日本で罪なき者が罪とされた「えん罪」事件が続けて発覚している。えん罪はなぜ起きるのか、その主因とされるのが容疑者の自白をえるための無理な取調べである。
密室化した取調室での、長時間の過酷な取調べ、脅し、甘言などいろいろなテクニックを駆使し、容疑者を自白に追い込む。時には取り調べする側が、容疑者の代りに自白を作成し、それに署名させて「犯人」を作り上げる、なんてことさえする。そんなことによってえられた自白を重大な証拠とするのだから、「えん罪」が起こるのも当然というもの。
えん罪の多発は、民主主義の大きな柱の一つである司法の信用を損なうことにもなる。えん罪を防ぐためにも、取調べの過程を録音、録画した可視化をはかるしかないというもの。それでも可視化に難色を示す警察、検察の方は、全過程ではなく部分的なものならよしとしよう、なんて姑息なことを言っている。もしかしたら、録音、録画した取調べの過程を、自分たちの都合に合わせて編集できると思っているのでは……(橋本勝)
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