2008年06月09日21時01分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200806092101281
橋本勝21世紀風刺画日記
第103回:飢餓もビジネスにしてこそ「食の商人」!
世界的な食糧価格の高騰は、特に貧しい国の人びとを直撃し、22カ国で食糧をもとめての暴動が起こるという深刻な状況である。
21世紀のこの世界で飢餓による大量死が起こりかねないのである。それは天災による食糧生産の減少といったものが起こしたものではなく、人間の経済活動が生み出した人災なのである。
人間の命を支える食糧さえも金儲けの手段にしようとする貪欲な「死の商人」にあらず「食の商人」(多国籍食糧メジャー、投資家たち)による仕業である。
投機マネーを食糧に投資し、価格を操作し莫大な利益をあげる。石油に代わるエネルギーということで、トウモロコシ等をバイオ燃料にし、クルマ文明を維持させるため、貧しい国の人びとの食を奪う……。
「彼らの」金儲けのためには、多少の餓死者が出てもしょうがない、想定内のことなのである。(橋本勝)
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。