2008年07月07日19時35分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第107回:死刑讃歌

「死に神」と言われたダレかさん 
怒ることはありません 
あなたは粛々と法務大臣としての 
職務をはたしただけなのです 
あなたの命令のもので死刑は執行され 
死者となった死刑囚を 
死に神があの世へと連れ去ったのです 
ですから正確に言えば 
あなたは「死に神」ではありません 
でもそんな細かい言葉の問題はどうでもいいのです 
問題の本質は死刑制度の是非です 
世界の大勢は死刑廃止に向かっているかにみえます 
だが日本は断固、死刑制度を維持しなくてはなりません 
あなたがほんの短い間に 
13人の死刑を執行させたのも 
法相として死刑制度を維持しますのも 
国民へのアッピールもあったのでしょう 
米国、中国とともに日本は死刑し続けるのです 
凶悪な犯罪者への罰の究極として 
社会の安全も死刑があればこそ保たれる 
死刑とされたものは死の恐怖にさいなまれることで 
人間の命の重さを学ぶことができるのです 
また被害者側の苦しみ悲しみを 
死刑は癒すことができます 
そして何よりも賢明な国民は 
死刑制度が維持されることを支持しています 
ああ、素晴らしきかな死刑 
日本の安全な未来のため 
100人余もいる死刑囚の処刑を 
次々と実行していかなければならないのです 
(橋本勝) 


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