2008年08月24日08時49分掲載
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アルジェリアのアルカイダが犯行声明
【パリ日24日=飛田正夫】アルジェリアで8月半ばに起きた一連のテロ事件で、「イスラム・マグレブのアルカイダ」を名乗る組織が22日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラを通じて犯行を認める声明を出した。アルジェリア政府の公式発表では一連のテロで60人が死亡したとされるが、同組織は少なくとも130人が死亡したと述べ、政府発表を大きく上回る死者が出たことを強調している。
フランスのルモンド紙などの報道によると、テロ組織はアルジャジーラに音声メッセージを送りつけ、テロ行為は、“若きイスラム聖戦士グループ”が、アルジェリアで待ち伏せに遭い、殺害された報復であるとしている。アルジェリア政府は先に、8月初めに12人のイスラム過激派を待ち伏せし、殺害したと発表していた。
一連のテロは、まず8月19日に、首都アルジェ東60キロに位置するイゼール市の警察学校付近で発生。車が爆発し、43人が死亡、45人が負傷した。翌20日にも、同首都南東120キロの町ブイラでホテルと軍宿舎付近の2ヶ所で連続的に自動車爆弾テロがあり、少なくとも12人が死亡した。後に負傷者5人もその後死亡している。
テロ組織は、声明で、政府が一連のテロで、市民が犠牲になっていると発表したことに反発。攻撃は一般市民を対象にしておらず、イスラムの裏切り者である治安要員のみを標的にしていると述べている。
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