2008年08月26日22時00分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200808262200282
乱鬼龍の武器としての川柳
この世こそ地獄と蟹工船が売れ
川柳作家にして中高年ワーキングプアー、乱鬼龍の折々の作品から何首かを選び、お送りする。政治、社会の風刺に止まらず、現代社会の中で不安にさいなまれ、揺れ動く個人の内面に分け入った作品は、読むものの心に迫るものがある。(大野和興)
朝四時起床、六時始業。終業は早くて夕方五時ごろ、遅いときは夜九時、十時になる。そんな日々が生んだ作品からいくつかを―。
午前五時苦役のドラマ今朝も明け
充電もしない戦いなら負ける
生きてゆく矛盾と死んでゆく矛盾
生きるだけ生きてみようという夕日
日本を棄てよと天の声がする
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。