2008年09月02日12時56分掲載  無料記事
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ビルマ民主化

スーチーさんはやせたが元気 面会の弁護士、ハンストかどうかはノーコメント

  食料の受け取りを拒否し健康状態が懸念されている、ビルマ(ミャンマー)の民主化運動指導者アウンサンスーチーさんは1日、顧問弁護士のチウィン氏と旧首都ヤンゴン市内の自宅で面会した。APなどの外電によると、スーチーさんは「少しやせたけど元気です」と話したという。ただ、ハンストをおこなっているのかどうかについては、同氏はコメントを避けた。(永井浩) 
 
 面会は30分おこなわれ、軟禁措置への不服申し立て状の文案をチウィン氏がスーチーさんに見せるためだった。スーチーさんは「わたしは疲れていてすこし休養が必要です」とも語ったという。またスーチー邸に住み込んで彼女の身の回りの世話などをしている2人の女性の行動の自由をもっと認めてほしいと訴えた。 
 
 自宅軟禁中のスーチーさんは、彼女が書記長を務める国民民主連盟(NLD)関係者が毎日届ける食料の受け取りを8月16日以来拒否。NLDは同25日、党指導者の健康を憂慮する声明を出した。ヤンゴンでは、ビルマの民主化問題にたいする国連の姿勢に不満を表明するためにスーチーさんがハンストをおこなっているとのうわさが広まった。 
 
 これを受けて東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の国会議員がつくるミャンマー問題議連(AIPMC)は27日、真偽の確認と事態打開のためにASEANと国連の行動を求める声明を発表した。 
 
 しかし、チウィン氏は、なぜスーチーさんが食料を拒否しているのかについては答えず、ハンストかどうかについて「ノーコメント」と述べた。同氏の役割は弁護士活動に限定されており、スーチーさんの政治的メッセージを伝えると軍政によって逮捕・投獄される恐れがあるためとみられる。 
 
 スーチーさんとの面会を許されているのは弁護士と主治医だけで、2人は食料の受け取り拒否が始まった翌日の8月17日にも面会を許されている。主治医は面会の後、彼女は元気だと述べた。 


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