2008年11月12日19時46分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200811121946363
ビルマ民主化
ジェーン・バーキンが新曲「アウンサンスーチー」
フランスの歌手、女優、映画監督と多彩な活動をくりひろげる、ジェーン・バーキンが新作アルバム『冬の子供たち』で「アウンサンスーチー」というビルマ(ミャンマー)の民主化運動指導者に捧げる曲を歌っている。アルバムは11月26日にEMIミュージックから発売される。日本にも多くの熱心なファンがいるジェーンは、スーチーさんの解放への支援を日本の人びとに訴えるメッセージも寄せている。またフランスのアムネスティと作った「アウンサンスーチー」のビデオもYouTubeで公開されている。(ベリタ通信)
人権活動に熱心なジェーン・バーキンはビルマの民主化問題に強い関心をもち、昨年9月に僧侶が中心となった反政府デモが軍政に弾圧されたことに衝撃を受けこの曲を書いたという。
事件の直後、彼女は米国にあるビルマ亡命政府のセインウィン首相とともにサルコジ仏大統領に会い、軍政への圧力を強化するよう訴えた。また、パリのビルマ大使館前で行われた国際人権団体アムネスティの抗議行動にも参加した。
スーチーさんとは、旧首都ヤンゴンのフランス大使館で会ったことがある。
「アウンサンスーチー」の歌詞の一部は以下のとおり。
アウンサンスーチーさんは死んで
よく売れるTシャツの絵柄になるでしょう
僧侶たちは死にかけ
少年兵たちは泣いている
私たちは4年越しの行ったり来たりを続けながら
実体のない計画をもてあそんでいるばかり
拷問 麻薬取引が
私たちの夢に資金を出しているのよ
どうして私たちは
株式市場の利益なんて気にしなきゃならないの?
(訳・沼崎敦子)
「この曲をアウンサンスーチーさん、国民民主連盟、僧侶や学生の皆さん、ビルマの皆さん、子供たちに捧げます」と題して、ジェーンは以下のメッセージを寄せている。
日本の皆さん、あなたがたは世界から尊敬も友情もそそがれる民主主義の国の人です。しかも、軍事政権下にあるビルマ(ミャンマー)と非常に深い関係を持っています。そういう日本が、ビルマの人たちを助けるために何をするのか、それとも何もしないのか。どちらにしても、ビルマへの影響はとても大きいのです。世界中があなた方の行動を見守っています。―――ジェーン・バーキン
「アウンサンスーチー」のYouTube
http://jp.youtube.com/watch?v=Nv3qad2jg8s
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。