2008年11月21日01時05分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第118回:「侵略はぬれぎぬ」と言ってのけた言論クーデターのお粗末!!
イージス艦の漁船への衝突。海上自衛隊員による集団リンチ。防衛省トップの次官の汚職など。最近、不祥事つづきの防衛省、自衛隊。そして今度は自衛隊トップの地位にあるものがやってくれた。
先の戦争は侵略戦争ではないという政府の見解を否定する論文を書き、300万円の懸賞金を得ていたということが発覚。彼は航空幕僚長の座を更迭された。もっとも退職のあつかいとなり、6000万円の退職金をもらえることになるというのが変だが、この田母神前幕僚長の歴史観はあの「新しい歴史教科書をつくる会」の文化人たちの自虐史観批判をくり返しているものにすぎない低レベルのものだが、これを日本の防衛を担う自衛隊トップが主張していることが重大である。
先の戦争を徹底的に反省し、平和と民主主義を大切にしようとしたのが戦後の日本の歩み。それを文民統制なんて関係ネェとばかりに否定してみせる軍民による言論クーデターというしかない。
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