2008年11月23日14時14分掲載
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労働問題
京品ホテル自主営業のたたかいは続く 買い手が「売買契約破棄」をユニオンに通知、さあ再建だ!
経営者が勝手にホテルを売却、従業員解雇を通告したため、従業員が労働組合を結成、ホテルとレストランなどの自主営業を続けている都内品川駅前の京品ホテル争議で、ホテルの買い手であるLCホテルズが売買契約を破棄、経営者側は売却先を失うという事態に発展した。労働組合側は強制立ち退きを拒否し、営業継続・ホテル再建に向け運動を強める。(ベリタ編集部)
同争議を支援している全国ユニオンの通信176号によると、11月21日、労働組合は「11.21京品争議『どっこい生きている解雇撤回自主営業30日』屋上集会」を開催した。集会には佐高信さん(評論家)も激励に駆けつけ、「労働者が自分たちで仕事を続けるのは当然の権利。社長やアメリカの破綻に負けずがんばれ」と話した。続いて衆議院議員保坂展人さん、連合本部小島総合政策部長らも発言。
この集会の席上で、東京ユニオン渡辺委員長が「さきほど、買い手であるLCホテルズから本件売買契約を破棄した旨の文書が代理人弁護士から届いた。土地建物の買手は喪失。雇用継続・再建しかないのだ」「勝利のワンステップがまた刻まれた」と高らかに報告した。
争議は経営側が出した立ち退き仮処分を撤回切開させ、営業継続、再建への攻防戦となってきた。12月8日(月)には午後6時かあら「強制立ち退き阻止集会」を開く。署名は昨日段階で18500筆を超え、カンパは131万円(うちホテル前で54万円)、ホテルの上から「歴史的建造物を残そう」という大きな垂れ幕も掲げられた。
京品争議メール通信は「是非見に来てください。自主営業はお客さんが入りすぎ、帰っていただく方が続出、すみません。がんばります」と報告している。
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