2008年12月26日14時33分掲載
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NNNニュースダイジェスト
ギニア首相、クーデター指導者に降伏
【コナクリ26日NNN=AFROLNEWS】大統領の死去後、軍の一部がクーデターを起こした西アフリカ・ギニアのスレア首相は25日、軍に降伏し、クーデターの首謀者のムーサ・カマラ陸軍大佐が権力を掌握した。
同首相は、軍の降伏要請に応じ、首都コナクリに近い陸軍基地に出頭した。他の閣僚も同首相に続いた。
コンテ大統領が22日に死去すると、軍の一部のグループは直ちにクーデターを起こし、憲法が定める権力の継承に反対した。
ギニアの憲法によると、大統領が死亡した場合は、議会議長が60日間の暫定大統領に就任し、この期間に政府は選挙を実施することになっている。しかし、クーデターの首謀者は議会を解散させ、ソンパレ議会議長が大統領に就任することを阻止した。
クーデターの首謀者は23日、「民主発展国民評議会」の結成を宣言、少なくとも2年間、同国を統治すると発表した。コンテ大統領の任期が終わる2010年12月に「信頼できる」選挙を実施すると約束した。
翌日、クーデターを起こした軍のグループは、同評議会がカマラ大佐を大統領に任命したと発表した。
一方、スレア首相は、政府は機能していると主張、同首相とソンパレ議長は憲法の秩序を維持するために国際的支援を要請した。しかし、アフリカ連合、欧州連合それに米国をはじめとする国際社会は、クーデターに対して単に非難するだけに止めた。
カマラ大佐は24日、数百人の兵士に守られてコナクリの中心をオープンカーでパレードし、群衆に同大佐を「大統領」と呼びかけるように求めた。カマラ大佐派の兵士は、通信とメディアを制圧した。
カマラ大佐はギニア陸軍の若い将校で、クーデターまでは国民に知られていなかった。年齢は不明で、30代と見られている。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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