2008年12月27日15時55分掲載
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NNNニュースダイジェスト
アウェイス師、ソマリア和平プロセスへの参加を拒否
【モガディシオ27日NNN=ANGOP】エリトリアの首都アスマラに本拠を置くソマリアのイスラム勢力指導者、ハッサン・ダヒル・アウェイス師は、国連が仲介するソマリアの和平交渉に参加することを拒否した。
「われわれは敵(エチオピア)が撤退しない限り、どのような和平努力にも参加しない。エチオピアが撤退するとは思わない。もし撤退するなら、以前に撤退していたはずだ」と同師は25日、ラジオ放送で語った。
同師は、ソマリア人は国の将来を決めるにあたって、外部の干渉から自由であるべきであると述べた。
アウェイス師は、ソマリア再解放連盟のアスマラを本拠にしたグループの指導者。ソマリア暫定政府とジブチを本拠にした同連盟のシャリフ・シェイク・アハメド師を指導者とするグループの間で今年10月調印した和平協定に加わることを拒否した。
和平協定では、ソマリアに駐留しているエチオピア軍は、12月中に撤退することになっている。
アウェイス師とアハメド師はともに、ソマリアのイスラム勢力であるイスラム法廷連合の指導者であったが、シャリフ師とそのグループがソマリア暫定政府と和解するとたもとを分かった。
イスラム法廷連合は2006年6月、首都モガディシュを占領したが、2006年12月、暫定政府軍はエチオピア軍の支援の下でイスラム法廷会議に攻勢をかけ、モガディシュを奪取した。
米政府は2001年の中枢同時テロ以降、アウェイス師をアルカイダと関係のあるテロリストとみなして非難してきたが、本人は関係を否定している。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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