2008年12月28日21時19分掲載  無料記事
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イスラエル/パレスチナ

空爆下のガザから、小さな発電機で世界に発信 「刻一刻と死傷者の数は増えている」

  イスラエルによる空爆下のパレスチナ・ガザからの緊急通信が世界に発信されている。発信者はガザ・アル=アズハル大学の英文学科のアブデルワーヘド教授(prof abdelwahed)。電気が切れたガザで、発電機でかろうじて電力を維持しながら、世界に向けて発信している。以下は京都から転送されたガザ緊急電。転送者は「イスラエルがハマースの攻撃に対する報復としてハマースの拠点を攻撃しているという日本の報道は偽りです。これは、非戦闘員、民間人に対する大量虐殺です。重慶・ゲルニカ・ドレスデン・東京大空襲、そして、ヒロシマ・ナガサキ、同じことが2008年12月の今、起きています」と述べる。(ベリタ編集部:大野和興) 
 
 
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12月27日午後8時3分 
 
  25の建物がイスラエルに空から攻撃された。建物はすべて地上レベルに崩れ去った。死者はすでに250名に達する。負傷者は何百人にものぼるが、貧弱な設備しかないガザの病院では彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機でなんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。携帯電話もすべて使用できない!(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
 
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  なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆発音。2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体から爆撃されたものと思われる。 
 
  今、聴いたニュースによれば、イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあるリクリエーション・グラウンドだという。シファー病院は、195人の遺体、570人の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表している。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。 
 
  これはガザ市だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表はない。自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたところ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が立っていたところから50メートルしか離れていないところで、男性二人と少女二人が即死した! 
 
  真っ暗な夜だ。小さな発電機を動かして、ネットを通じて世界と交信している。(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
 
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12月28日午前3時3分 
 
  今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖から泣いている。死者は206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は虐殺に抗議し3日間のストライキを決定。イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。一人の女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。彼らは通学途中だった!(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
 
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12月28日午前6時9分 
 
  11:00pm。イスラエルのF16型戦闘機による、複数回にわたる新たな爆撃。 
 
  ガザでは3つのテレビ局を視聴できるが、これは電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は10人の家族を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。 
 
  何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。最悪の事態が起こるのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
 
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  今晩、爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家庭にとっては冷たい夜だ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ!私に言えることはそれくらいだ。 
 
  他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者も200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
 
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12月28日午前6時40分 
 
  今、10分のあいだに5回の空爆。標的は人口密集地域の教会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。もう30時間、電気が来ない。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するためだ。 
 
 
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(世界に向けてガザの状況を発信しているワーヘド教授に対し、脅迫電話があった)。 
 
 
  今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まいを攻撃すると脅しをかけてきた。 
(アブデルワーヘド、ガザ) 
 
An Israeli caller has just rang up. My youngest son answered. The 
caller threatened that if I have any weapons they will hit my place!!!!! 


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