2009年01月03日14時19分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

エチオピア、政府軍のソマリアからの撤退開始を確認

 【アディスアベバ3日NNN=新華社】エチオピア政府は2日、ソマリア暫定政府を支援するために同国に過去2年間駐留していたエチオピア部隊が撤退を始めたことを確認した。 
 
 メレス首相の広報顧問のベレケト・シモン氏は新華社に対して、撤退は始まったが、すべてのエチオピア部隊を帰国させるのに何日かかるのか分からないと語った。 
 
 ソマリアでは暫定政府のユスフ大統領が先月29日辞任し、政治危機が深まっている。国際社会は、3000人のエチオピア部隊が撤退した後、首都モガディシュなどの大都市で危険な安全保障上の真空状態が生じるのではないかと懸念している。 
 
 目撃者によると、エチオピア兵を乗せた20台以上のトラックの隊列が2日、南部のバイドアとモガディシュを結ぶ道路を移動していたという。 
 
 エチオピア部隊のソマリアでの存在はほとんどのソマリア人には不評で、エチオピア政府が先月、昨年末までにソマリアから撤退するという決定をアフリカ連合と国連に伝えて以降、エチオピア部隊は撤退の準備をしてきた。 
 
 エチオピアは運搬上の困難から撤退期限を何度か守れなかった後、今月の第1週の間にソマリアから部隊を撤退させるとしていた。エチオピア部隊は以来、モガディシュと議会があるバイドアの間を結ぶ道路沿いに基地を設けていた。 
 
 エチオピア部隊は2006年末、ソマリア政府軍が同国の南部と中央部を支配するイスラム勢力を駆逐するのを助けるためにソマリアに進駐した。 
 
 しかし、反政府勢力は、ソマリア暫定政府を支援するエチオピア部隊やモガディシュにいるアフリカ連合の3400人の平和維持部隊に毎日攻撃をしていた。 
 
 反政府勢力は勢力を伸ばし、現在ソマリアの中央と南部のほとんどを支配し、ソマリア暫定政府はモガディシュとバイドアを支配するだけになっている。 
 
             (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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