2009年01月05日22時59分掲載
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NNNニュースダイジェスト
イスラエルのガザ侵略続く 死傷者多数
【ガザ5日NNN=クウェート通信】イスラエルは5日、パレスチナ自治区ガザ地区へ10日続けて陸と空から攻撃を行い、子供を含む多くのパレスチナ人を殺傷した。イスラエルの攻撃で7人家族全員が死亡、別の家族の4人の子供が死亡した。またモスクが砲撃され、クリニックが完全に破壊された。
地元のラジオ放送によると、イスラエルの軍用機はガザ北部のアルシャテ・キャンプにある民家にロケット弾を発射、パレスチナ人の男性とその妻、それに5人の子供を殺害した。
目撃者によると、イスラエルの航空機はアル・サモウニ一家の家を攻撃し、4人の子供を殺害した。一家は4日以来、イスラエル軍に支配された地域に閉じ込められていた。
ガザの地元ラジオ放送によると、イスラエルは4日夜から5日早朝にかけて、10回の空爆を行い、カーン・ユニスの民家や商店の多くを破壊した。
ガザ中央のアル・ヌサイラート・キャンプでは、イスラエルの空襲で4日朝、パレスチナ解放人民戦線中央委員会のジャメール・ミジール委員の家が破壊された。
ラジオ放送によると、爆撃があった時、同委員は家にいなかった。また、イスラエル軍機はガザ市の西のアルリマル地域にあるクリニックにロケット弾を発射、完全に破壊した。
イスラエル軍のスポークスマンはイスラエル放送で、パレスチナの武装勢力が4日、ガザからイスラエルに向けて40発以上のミサイルを発射した、と述べた。
一方、ジュネーブの赤十字国際委員会は声明を発表し、イスラエルが3日に地上侵攻を始めて以降、ガザの情勢は混乱し、極めて危険な状態になっていると述べた。
地上攻撃で、ガザ地区北部の多くの人々は家から逃げ出さざるをえなくなった。戦闘で病院、水道、政府の建物、モスクに損害がでている。
砲撃の間、多くの水道管が切断され、ガザ地区の一部の家庭では安全な飲み水を得ることが非常に困難になっている。
同委員会によると、病院にはけがをした人々が殺到し、それに対処しなければならなくなっている。強い鎮痛薬、麻酔薬、死体を包むシートの緊急要請が来ている。
病院は自家発電に完全に頼っているが、多くがイスラエルの部品の輸入規制のためにメンテナンス不足で信頼性に問題がある。24時間稼働しているため、いつでも故障しかねない状態だという。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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