2009年01月07日16時36分掲載
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NNNニュースダイジェスト
武装勢力による国連施設使用を否定 国連
【国連7日NNN=クウェート通信】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区のジョン・ギング本部長は6日、パレスチナ武装勢力がガザの国連施設を使用していることを否定した。
「武装勢力は国連施設の聖域を犯してはいない。そうすることは受け入れられない」とギング本部長はビデオを使った記者会見で述べた。
同本部長によると、3発の大砲の砲弾に見舞われたジャバリヤ難民キャンプにある国連が運営する学校は、避難所として使われていたという。砲撃で約30人が死亡、55人が負傷した。
ガザ市の別の学校もミサイルに襲われ、3人の男性が殺された。ブレイジ難民キャンプでは、国連の健康センターに近い家が標的になり、同センターにいた10人がけがをした。
同本部長によると、国連はイスラエルに対して、学校を含む国連施設の最新の位置情報を提供していたという。
一方、国連の潘基文事務総長は6日、ガザの国連の学校に対しイスラエルが攻撃したことに対して声明を発表、「受けられない」ことだと述べた。
「イスラエル軍によるこうした攻撃は、避難の場所として機能している国連施設を危険にし、まったく受け入れられない。繰り返されてはならない。パレスチナの一般市民を危険にする武装勢力の行動も同様に受け入れられない」と同事務総長は述べた。
潘事務総長によると、1万5000人以上のパレスチナ人のために20以上の学校が一時避難所として使われているという。
広く流布されている報道によると、これまでに635人のパレスチナ人が殺され、3000人以上がけがをしている。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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