2009年01月09日17時36分掲載
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NNNニュースダイジェスト
スーダン大統領訴追は平和努力を阻害 中国
【ハルツーム9日NNN=SUNA】中国のダルフール問題担当の劉貴今特使は8日、スーダンのバシル大統領と会談し、国際刑事裁判所が同大統領に対し人権侵害の容疑をかけることは同問題の平和的解決を阻害し、武装運動を交渉のテーブルにつかせないよう促すことになるとの立場を確認した。
バシル大統領との会談後に出された声明で、同特使はダルフール問題の解決は政治的努力だけが達成でき、ダルフールでの包括的和平にために、すべての関係者、特に武装運動は政治的交渉に参加すべきであると述べた。
同特使は、中国がアフリカ連合、国連、それにスーダン政府の3者によるカタール・イニシアティブを支持することを確認した。
同特使は、ダルフール問題は開発の問題であると指摘、ダルフールでの油井の建設や道路建設のための中国の会社とスーダン政府の間で最近調印にした契約について言及した。
スーダンのアルワシラ外相は、国連安保理などでで同国を支持する中国の立場に感謝の意を表した。
同外相は、ダルフールで道路や水道、電気の分野でのいくつかのインフラ・プロジェクトで中国が出資し、実行しているをたたえた。
スーダン西部ダルフール紛争をめぐり、国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)のモレノオカンポ主任検察官は昨年7月、大量虐殺や戦争犯罪などの容疑で、バシル大統領の逮捕状を請求した。
(編注:SUNAはスーダン国営通信)
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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