2009年01月10日15時38分掲載
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NNNニュースダイジェスト
イスラエル政府のガザ取材規制に抗議呼びかけ 国際ジャーナリスト連盟
【ブリュッセル10日NNN=クウェート通信】国際ジャーナリスト連盟(IFJ・本部・ブリュッセル)は9日、イスラエル政府がガザ紛争を取材するメディアに圧力をかけていることに世界のメディアが抗議するよう呼びかけた。
イスラエルは、世界のメディアがガザ地区内に入って報道することを阻止している。
ガザでは8日、パレスチナ人ジャーナリストが死亡、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃で4人目のジャーナリストの犠牲者となった。
ガザのパレスチナ放送協会のカメラマンとして働いていたエハブ・アルワヒディさんは、イスラエル部隊がガザ市の彼の家を砲撃したさい、妻と義理の母親とともに殺された。子供たちはけがをした。
「ガザでのメディア危機は容認できないものになった」とIFJのアイダン・ホワイト事務局長は語った。「ガザについて報道しようとしているメディアに対する組織的操作と管理、それに地区内で起きている損害のため、世界のメディアは一致した対応をしなければならない」と同事務局長は述べた。
メディアの報道によると、ほとんどのテレビのジャーナリストはスデロット郊外の丘から放送し、彼らの目と耳となっているガザの住人のジャーナリストに頼っている。
一方、イスラエルは巧妙なメディア作戦を展開、苦境に陥ったジャーナリストに接触し、図表や統計がぎっしり書かれたパンフレット、イスラエル南部へのツアー、ガザからのロケット攻撃によるイスラエル人被害者とのインタビューを提供している。
ホワイト氏は「メディアがイスラエル側からだけ報じるような、白けたたくらみがある」と語る。
「ジャーナリストが自由に動き、誰とも話し、現場で何が起きているのか自分自身の目で見ない限り、真実は伝えられない」
IFJは世界123ヶ国の60万人以上のジャーナリストを代表している。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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