2009年01月11日17時12分掲載
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NNNニュースダイジェスト
イスラエル、ガザに対する攻撃強化 死亡者854人
【ガザ11日NNN=新華社】イスラエルの戦闘機と戦車は10日夜、パレスチナ自治区ガザ地区での攻撃を強化、目撃者と医療関係者によると、死者は854人に達した。
ガザの救急責任者、モアウェヤ・ハサネイン氏は記者団に対し、ガザ地区で破壊された家の下から18人の死体が発見され、イスラエルの攻撃が12月27日に開始されて以来の死者数は854人に達したと語った。
同氏は3500人以上がけがをしていると述べた。
目撃者によると、イスラエルの攻撃15日目の最終時間に、イスラエルの戦闘機はガザ市だけでなく、ガザ地区の北部と南部で一連の空襲を行い、戦車も砲撃を続けた。
ハサネイン氏によると、同日日中にパレスチナ人19人が殺され、10日夜にはさらに人11人が殺され、70人以上が負傷した。
ガザ地区北部のベイトラヒヤでは、イスラエルは民家を空襲、家族3人が殺された。
医療関係者によると、ハマスの男性1人が殺され、海岸の難民キャンプにあった車に対する空襲で民間人2人が殺された。
目撃者によると、ガザ地区中央のハマスのメンバーの家が爆撃され、数人が負傷した。同地区の工場が攻撃され、破壊された。
ガザ地区南部のラファの目撃者によると、イスラエルの戦闘機はガザ地区とエジプトの間のルートを爆撃、民家数軒と地下トンネルが破壊された。
イスラエル放送によると、イスラエル南部の海岸の町、アシュケロンをロケット弾が襲い、数人のイスラエル人がけがをした。
一方、ハマスとイスラム・聖戦運動の軍事部門はそれぞれ別のビラで、ロケット弾をガザからイスラエルに向けて発射したと述べた。
ハマスの政治局の指導者、ハーレド・マシャル氏はダマスカスでテレビで声明を発表し、イスラエルがガザ地区に対する攻撃を停止し、封鎖を解いたら停戦を検討すると述べた。
同氏は、ハマスは以前と同様、こうした要求に基づいてのみ、決議や停戦について話し合うとし、「占領があるところ、抵抗あり」と述べ、恒久的な停戦は受け入れないとした。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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