2009年01月13日14時25分掲載
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NNNニュースダイジェスト
パプアニューギニア、魔術対策強化 昨年は50人殺される
【メルボルン13日NNN=ベルマナ通信】パプアニューギニアでは魔術に関連した殺人で昨年、50人が殺され、政府は対策に乗り出した。
オーストラリアのAAP通信によると、パプアニューギニアの憲法見直し・法律改革委員会は魔術に関連した殺人に対処するため、取り締りを強化した法案を作成する。
AAPによると、ジョエ・メク・テイネ委員長はABC放送に対して、パプアニューギニアの村民は人々を殺す口実に魔術を利用していると語った。「人々が生活面で不満を持つと、人々を殺す口実として魔術を使う」と同委員長は述べた。
テイネ委員長は、魔術に関連した殺人の場合には、新しい法律では裁判所は被告に対して厳しく対処すると語った。「誰かが魔術の結果、殺されたなら、第一級殺人、故意による殺人で起訴され、その人物に法律が全面的に適用されるであろう」と語った。
APPによると、プリプリ(魔術)はパプアニューギニアの奥地の高山地帯で広く使われている伝統的な信仰。突然の死や不明な死は、魔術のせいにされる。
高地が西洋と最初に接触したのは1930年代で、一部の集団は1960年代であった。キリスト教宣教師やオーストラリア行政政府、パプアニューギニア政府は、魔術信仰をやめさせるために尽くしたが、強い迷信は残った。
高地のマウント・ハーゲンで先週、若い女性が裸にされ、縛られ、猿ぐつわをされ、焼き殺された。地元では、魔術に関連した犯罪と憶測されている。
地元警察によると、少なくとも50人が昨年、魔術により殺されたという。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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