2009年01月27日23時12分掲載
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NNNニュースダイジェスト
イスラム強硬派勢力、ソマリア暫定政府議会のあるバイドアを占拠
【バイドア・ソマリア27日NNN=新華社】イスラム勢力強硬派のアルシャバブは26日、ソマリア暫定政府の議会がある同国南部の町バイドアを政府軍と地元民兵との短い衝突の末、占拠したと発表した。エチオピア軍がバイドアから撤退した数時間後のことであった。
双方に損害があったかどうか不明で、4人の一般市民が死亡、6人がけをした。
2年前に暫定政府を支援するためにソマリアに進駐したエチオピア軍は、首都モガディシオから完全に撤退した。
バイドアは過去3年の間、暫定政府の議会があった。ほとんどの議員はバイドアを離れて、隣国のジブチに向かった。
アルシャバブのスポークスマンのシェイク・ムクタル・ロボウ・アブマンスール氏は、町の南部にある暫定議会の建物を含むバイドアのほとんどを占拠したと語った。
暫定政府の閣僚の1人、モハメド・イブラヒム・ハブサデ氏はバイドアで新華社に対して、地元の民兵と政府軍はアルシャバブから町を守るために戦っていると述べた。
地元住民は、バイドアの支配をめぐって戦闘が始まってからは、家の中に留まっていた。政府軍と地元民兵は、町の北部に陣地を構えた。アルシャバブが町に侵入してくる前、大統領官邸や議会の建物なとど政府財産の略奪が起きた。
一方、ジブチで交渉している暫定政府と主要野党勢力の当局者によると、ソマリアの大統領選挙は今週行われる見込み。
ユスフ前大統領が12月29日に辞任し、憲法では30日以内に大統領選挙が行われるとしている。29日にその期限が切れる。
暫定政府とソマリア再解放連盟(ARS、旧イスラム法廷連合)は昨年10月、連立政府を樹立することで合意した。
ソマリア議会議員は26日、議会を拡大し、ARSのメンバーも含めることを了承した。
ARSの幹部、アブドラマン・アブディシャクル・ワルサメ氏が現地ラジオに語ったところによると、拡大議会は、エチオピアの首都アディスアベバで2月初旬に開かれるアフリカ連合の首脳会議に間に合うよう、議長と大統領を選出する見込み。
ARSの指導者、シャリフ・シェイク・アハメド氏は25日、大統領選に出馬することを表明。アフメド氏とヌル・ハッサン・フセイン首相が主要な候補者とみられている。
(ベリタ通信編集部翻訳・編集)
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