2009年01月29日23時07分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第123回 オバマに「YES I CAN!!」と言ってほしくないこと
ブッシュ大統領の8年間で
世界中にアメリカ嫌いの人が激増した
でも初の黒人大統領になる
第44代米大統領バラク・オバマの誕生によって
人々のアメリカへの好感度はグーンとアップ
ピンチをチャンスに変えてしまう
アメリカのしたたかな復元力には脱帽である
就任早々オバマ大統領は
テロ容疑者を収容し、拷問もありの不法な取り調べをしていることで
悪名高きグアンタナモ基地の閉鎖を明言した
出来ればもう一歩踏み込んで
この問題で、ブッシュ、チエイニー、ラムズフェルドの3人を
裁判にかけてほしいが、これは無理か
それからブッシュがはじめた「テロとの戦い」を
いかに決着させるかも注目である
まず米軍をイラクから16ヶ月以内に撤退させる
それと同時にアフガニスタンに米軍を増派する
つまりオバマも「テロとの戦い」は続けるということだ
もちろんブッシュみたいに単独で軍事力だけで
片をつけようなどという愚かなことはしないだろうが・・・・
そう、あくまでもアメリカ大統領たるオバマは
「反戦平和の理想」をその指針とするわけにはいかないのである
その端的な例が核の問題である
オバマは史上初めて核廃絶を訴えた米大統領ということで期待されているが
オバマは大統領に就任すると同時に
アメリカが核戦争を始めることの出来る核のボタンを
押す権限をバトンタッチされている
米大統領であるかぎり核抑止力による平和という呪縛から
逃れることはできない
核廃絶に関しては簡単に「YES WE CAN!!}とはいかないのだ
それどころかオバマは核戦争を「YES I CAN!!」となりかねないのである。
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